濡れた本の救出術：冷凍庫での復元とジップロック活用の秘訣

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2024.12.15

本が濡れてしまったとき、どう対処するのがベストなのか悩んだことはありませんか？

冷凍庫を使った復元方法は、道具が限られている家庭でも比較的簡単に実践できる方法です。しかし、この方法を適切に行わないと、本をさらに傷つけてしまう可能性があります。

この記事では、ジップロックを活用して濡れた本を冷凍庫で乾燥させる方法を詳しくご紹介します。

また、復元のコツや注意点についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。

冷凍法の効果と手順

濡れた本を救うために冷凍庫を使うのは、一見奇妙に思えるかもしれません。

しかし、冷凍庫は非常に乾燥した環境を作り出すため、紙に残った水分を効率よく除去することができます。

たとえば、冷凍した食品が長時間保存されると乾燥して硬くなるのと同じ原理です。

この乾燥効果を利用することで、本のページに染み込んだ水分を安全に取り除けるのです。

ジップロックの利用：濡れた本をそのまま冷凍庫に入れるのは避けるべきです。冷凍庫内の臭いや湿気が本に影響を与える可能性があるため、ジップロックに入れて保護します。また、袋の口を完全に閉じず、少し開けておくことで内部の湿気を外に逃がす工夫をしましょう。
冷凍時間の確保：本を完全に乾燥させるには、最低でも24時間冷凍する必要があります。特に分厚い本の場合は、さらに長い時間冷凍することをおすすめします。冷凍時間が短いと、紙に残った水分が十分に除去されないまま作業を進めることになり、結果として復元が失敗する可能性があります。
冷凍後の圧縮：冷凍が完了したら、本を平らな板で挟みます。その上に約5kgの重りを乗せ、紙全体に均等に圧力がかかるようにします。この状態で自然乾燥を行い、5日以上放置することでページの波打ちを防ぐことができます。
この工程を省略すると、乾燥後にページが変形したまま固まることがあるため注意が必要です。

修復方法	手順	注意点
アルコールスプレー	しわのある部分に75%以上のアルコールをスプレーし、アイロンで平らに伸ばす。その後、重りで圧縮する。	高温による紙の変色に気をつける必要がある。
ドライヤー	温風を使って紙を乾燥させ、波打ちやしわを軽減する。	長時間当てすぎると紙が傷む可能性が高いので注意。
漂白剤	紅茶やコーヒーのシミ部分に薄めた漂白剤を浸した布を軽く押し当て、汚れを落とす。	インクが消える場合があるので慎重に作業を進める。