毛たぼの代わりに使えるアイテムまとめ｜家にあるもので簡単代用！

毛たぼとは？役割と基本情報

毛たぼ（けたぼ）とは、ヘアアレンジをする際に、髪の毛にボリュームや高さを出すために使用する人工毛やファイバー素材のクッション材のことです。特に和装のまとめ髪や、華やかな盛り髪スタイルには欠かせないアイテム。代用品を知るためにも、まずはその基本を押さえておきましょう。

毛たぼの仕組み

毛たぼは、自毛の中に隠して使用することで、少ない髪の量でも簡単に土台を作り、ふっくらとした立体感や華やかなボリュームを生み出す仕組みになっています。形状は丸いボール状やドーナツ型、細長いスティック状など様々で、アレンジしたい部分や目的に合わせて使い分けられます。

自毛の色に近いものを選ぶと、より自然な仕上がりになりますよ。毛たぼを入れることで、崩れにくく、長時間スタイルをキープできるメリットもあります。

毛たぼが必要なシーン

毛たぼが特に活躍するのは、華やかさが求められるフォーマルなシーンや、ボリューム感が重要なアレンジを行う時です。具体的には、結婚式のお呼ばれヘア、成人式や卒業式などの和装（着物や袴）に合わせたアップスタイル、浴衣を着る際のまとめ髪、そしてキャバ嬢さんのようなゴージャスな盛り髪スタイルなどが挙げられます。

また、普段使いでは、トップにふんわりとしたボリュームが欲しい時や、シニヨン（お団子）を大きく見せたい時にも重宝されます。

毛たぼの代わりになる身近なアイテム

「今すぐアレンジしたいのに、手元に毛たぼがない！」そんな時でも大丈夫！意外なものが毛たぼの代わりとして大活躍してくれます。ここでは、家にあるものや、手軽に買えるお店で見つかる優秀な代用品をご紹介します。ぜひ、お持ちのアイテムを探してみてください。

家にある物で代用（靴下・タオル・スポンジ）

急な代用で最も手軽なのは、家にある布製品やスポンジを使う方法です。特に清潔な靴下は、毛たぼの代用品としてとても優秀です。履き口をカットして丸めたり、ドーナツ状にしたりすることで、シニヨンなどの土台作りに役立ちます。

また、小さめのハンドタオルを丸めて使う方法もボリュームを出しやすくおすすめです。ただし、タオルは厚みが出すぎる可能性があるので、薄手のものを選ぶと良いでしょう。

さらに、小さめのメイク用スポンジや食器洗い用スポンジも、軽くボリュームを出したい部分に適しています。どれも髪の毛でしっかり包み込んで隠すのがポイントです。

100均・ドンキで買える代用品

少し手間をかける余裕があるなら、100円ショップやドン・キホーテで代用品を探すのがおすすめです。

100均には、すでに「お団子メーカー」や「スポンジカーラー」といった、ボリュームを出すためのヘアグッズが売られており、これらは毛たぼに近い働きをしてくれます。また、園芸用のスポンジや、手芸用の綿・フェルトなども、好みの大きさにカットして使うことができるので便利です。

ドン・キホーテでは、多様なサイズや素材のパフ・スポンジ類が見つかることがあり、用途に合わせて選びやすいでしょう。これらのアイテムは、手軽に入手でき、コストパフォーマンスも抜群です。

ヘアアクセ売り場で買える便利アイテム

一般的なヘアアクセサリー売り場にも、毛たぼの代用となる優秀なアイテムがあります。特におすすめなのが、「ヘアコーム付きのボリュームアップパーツ」や、「マジックカーラー」です。ボリュームアップパーツは、すでに髪の毛に馴染みやすいように作られているため、自毛との一体感が出やすく、自然な盛り髪を作りやすいのが特徴です。

また、マジックカーラーを土台に使うと、ふんわりとしたカーブを作りながらボリュームを出せるため、トップの立ち上げなどに適しています。これらは何度も繰り返し使えるため、一つ持っておくと非常に便利です。

代用品を選ぶポイント

毛たぼの代用品を選ぶ際には、いくつか押さえておきたい大切なポイントがあります。ただボリュームが出れば良いというわけではなく、アレンジの目的やスタイル、そして使用する素材の特性を理解しておくことで、より美しく、崩れにくい仕上がりになります。

盛り髪向きの素材・形

華やかな盛り髪を目指す場合、代用品には「軽さ」と「適度な硬さ」が求められます。重い素材だと頭皮に負担がかかり、スタイルが崩れやすくなってしまうからです。素材としては、目の細かいスポンジや、軽く丸めたナイロン製のストッキングや薄手の靴下などが適しています。形については、トップにボリュームを出すなら半円形やボール状、シニヨンならドーナツ型に整形すると、髪の毛で包み込みやすくなります。

また、髪の毛との摩擦が少ない、表面が滑らかな素材を選ぶと、後で代用品を抜き取る際もスムーズです。

和装・洋装での違い

和装と洋装では、求められるボリューム感やスタイルに違いがあるため、代用品の選び方も変わってきます。

和装（着物）の場合は、襟足や後頭部にしっかりとした高さや丸みを出すことが多いため、大きめで安定感のある代用品がおすすめです。例えば、大きめに丸めたタオルや靴下、または既製品のシニヨンメーカーなどです。

一方、洋装（ドレスなど）での盛り髪は、比較的自然でふんわりとしたボリュームが求められることが多いため、小さめのスポンジやマジックカーラーなど、調整がしやすい代用品が適しています。

目的に合わせて、代用品のサイズや硬さを調整しましょう。

毛たぼを自作する方法（簡単DIY）

市販の代用品も便利ですが、自分の髪の量やアレンジしたいボリュームに合わせて、オリジナルの毛たぼを自作（DIY）する方法もあります。必要な材料はどれも手軽に入手できるものばかり。コストを抑えたい方や、特定のサイズ・形が欲しい方におすすめの簡単な作り方をご紹介します。

必要な材料

毛たぼを自作するのに必要な材料は、基本的に「ボリュームを出すための素材」と「それをまとめるもの」の2種類です。

ボリューム素材としては、未使用のストッキング（ナイロン素材）や手芸用のポリエステル綿、または目の細かい大きめのスポンジなどが適しています。ストッキングを使う場合は、中に入れる綿の代わりに、カットした別のストッキングや古着のTシャツの切れ端などを詰めることもできます。

まとめるものとしては、輪ゴムやヘアゴム、ミシン糸や手縫い糸を用意しておきましょう。仕上げに、形を整えるためのハサミもあると便利です。

作り方の手順

ストッキングと綿を使った簡単な毛たぼの作り方は以下の通りです。まず、ストッキングの足先部分を10〜15cm程度の長さでカットします。この袋状になった部分に、ポリエステル綿やスポンジの切れ端など、ボリュームを出したい素材を詰めます。詰める量は、作りたい毛たぼの大きさに合わせて調整してください。

素材を詰めたら、開いている口をしっかりと縫い合わせるか、強めの輪ゴムやヘアゴムで数回きつく縛って閉じます。最後に、全体を軽く揉んで形を整えたら完成です。自毛の色に近いストッキングを使うと、万が一、自毛から少し見えてしまっても目立ちにくいですよ。

どこで買うのがお得？価格と購入先まとめ

毛たぼや代用品は、様々な場所で購入できます。価格帯や手軽さ、品揃えが異なりますので、ご自身の予算や緊急度、求める品質に合わせて購入先を選ぶと良いでしょう。ここでは、主な購入先とその特徴を比較表にまとめました。

コストを最優先するなら100円ショップ、品質やサイズにこだわりたいならAmazonや楽天での購入がおすすめです。

毛たぼ・代用品を使った簡単アレンジ

毛たぼや代用品を手に入れたら、早速アレンジに挑戦してみましょう。ボリュームアップアイテムを使うことで、いつものアレンジが格段に華やかでプロっぽい仕上がりになります。特に人気の高い和装アレンジと、まとめ髪のコツをご紹介します。

和装アレンジ

和装では、うなじが綺麗に見えるアップスタイルが基本です。代用品を使った簡単な和装アレンジの例として、「ふっくらシニヨン」があります。まず、髪全体を後ろで一つに結び、代用品（ドーナツ型の靴下やスポンジなど）をその根元に通します。次に、結んだ毛束を代用品に巻きつけるようにして覆い隠し、ピンでしっかりと固定します。この時、髪の毛を薄く引き出して代用品の輪郭を消すようにすると、より自然な仕上がりになります。

最後に、かんざしや和柄のヘアピンなどの和装用アクセサリーを飾れば、エレガントなまとめ髪の完成です。

まとめ髪のコツ

毛たぼや代用品を使ってまとめ髪をするときは、いくつか意識したいコツがあります。

一つ目は、代用品をしっかり固定することです。土台がグラグラしていると、すぐに全体が崩れてしまうため、アメピンやUピンで土台と自毛をしっかり留めておきましょう。

二つ目は、代用品を完全に覆い隠すことです。髪の毛を薄く引き出し、代用品が見えないように丁寧に包み込みます。表面がボコボコしないように、仕上げに軽くヘアスプレーをかけると、ツヤとまとまりが出ますよ。

これらのコツを押さえるだけで、一日中崩れない美しいまとめ髪が実現できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。毛たぼは特別なアイテムではなく、家にある靴下やスポンジなどでも十分に代用可能だということがお分かりいただけたかと思います。急なイベントで毛たぼがなくても、この記事で紹介した方法を試せば、素敵なボリュームアップヘアを楽しむことができます。
代用品を使う際は、アレンジしたい髪型に合った素材や形を選ぶことが成功の鍵です。ぜひ、あなたにぴったりの代用アイテムを見つけて、ヘアアレンジの幅を広げてくださいね。