料理中にレシピを見ていて、「キャベツ○gって書いてあるけど…2枚って何グラムくらい?」と迷うこと、ありませんか?キャベツは同じ「2枚」でも、玉の大きさや葉の場所によって重さがけっこう変わります。
この記事では、キャベツ2枚の重さの目安を中心に、はかりがないときの考え方やムダなく使い切るコツをまとめました。
※数値はあくまで家庭での目安です。
キャベツの品種・季節・水分量などで前後します。
キャベツ2枚は何グラム?結論と基本の目安

最初に結論からお伝えすると、キャベツ2枚の重さは、一般的「だいたい40〜60g前後」がひとつの目安です。このくらいの量があれば、ちょっとした炒め物やスープの具材、副菜として使うには十分と感じる方が多いと思います。ただし、あくまで家庭料理での目安なので、数グラム単位まで正確でなくても問題ありません。
ただし、キャベツは「小さめの玉」なのか「大きめの玉」なのかで1枚のサイズが変わりますし、外側の葉は大きく重め、内側の葉は小さく軽め…という傾向もあります。さらに、葉の厚みや水分量によっても持ったときの重さの感じ方が変わるため、同じ2枚でも「今日は少し多いかも?」「思ったより軽いかも?」と感じることがあります。
そのため、“2枚=必ずこの重さ”と決めつけず、「だいたいこのくらいかな」と気持ちに余裕を持って考えるのが安心です。レシピの数字に縛られすぎず、仕上がりや全体のバランスを見ながら調整するくらいが、毎日の料理ではちょうどいいですよ。
キャベツ2枚の重さが変わる理由
「2枚なのに、なんでそんなに差が出るの?」と思いますよね。毎日の料理で使う身近な食材だからこそ、余計に不思議に感じる方も多いと思います。ここでは重さが変わる“理由”をできるだけ専門的になりすぎないよう、やさしく整理しておきます。
キャベツのサイズ(小玉・中玉・大玉)の違い
キャベツはお店でも小ぶりなものからずっしり大玉までいろいろあります。当然ですが、玉が大きいほど1枚も大きくなりやすく、同じ2枚でも重さが増えやすいです。
たとえば、
- 小玉:葉が小さめで2枚でも軽め
- 中玉:一般的な目安に近い
- 大玉:外葉が大きく、2枚でも重め
…というイメージです。
「今日のキャベツ、なんかでかいな…」と感じた日は、2枚でも“ちょっと多め”になりやすいので、味付けや調理時間を少し調整するだけでも失敗しにくくなります。
外葉と内葉で重さが違う理由
キャベツの葉は、外側と内側で大きさ・厚みが違います。外葉は、日光や乾燥から守る役割があるため、大きくてしっかりめになりやすいです。一方で内側の葉は、外葉ほど大きく広がらず、小さめでやわらかい傾向があります。
そのため、
- 外葉2枚:量が多く感じやすい
- 内葉2枚:量が少なく感じやすい
…という差が出やすいです。
もしレシピが「○g」と指定されているなら、使う葉の場所も意識すると、“なんか合わない…”が減ります。
キャベツ2枚の重さを量るときの目安とコツ

ここからは、「どうやって考えたらいいの?」と迷いやすいポイントについて、毎日の調理シーンを少し思い浮かべながら、実用面を中心にまとめます。
はかりがないときのざっくり換算
キッチンスケールがないときは、“目安で換算してOK”です。キャベツ2枚は、ざっくり言うと
両手にふわっと乗るくらいの量感です。
さらにイメージしやすくするなら、
- 炒めもの:フライパンの底がふんわり隠れるくらい
- スープ:お椀2〜3杯分の具材にしやすい
…と覚えておくと便利です。
もちろん、葉が大きい日・小さい日がありますが、料理は「多少のブレ」があってもおいしく作れることが多いです。まずは気楽に、“だいたいこのくらい”から始めてみてくださいね。
洗う前・洗った後で差が出やすいケース
キャベツは、洗った直後に水が葉に残ると重さが少し増えることがあります。特に、
葉のしわや重なりに水が溜まると、数グラム〜十数グラムくらい差が出ることも。
- きっちり量りたい:
洗ったあとに水気を軽く切ってから量る - ざっくりでOK:
あまり神経質にならなくて大丈夫
このくらいの感覚でOKです。
「レシピ通りにしたのに、なんとなく水っぽい…」というときは、水気が残っていた可能性もあるので、次回はキッチンペーパーで軽く押さえると仕上がりが安定しやすいです。
キャベツの枚数別|重さ早見表(1〜6枚)
ここでは、料理で使いやすいように、“枚数→重さ”の目安をまとめます。毎日の調理でサッと確認できるよう、あくまで実用性を重視した内容にしています。
※一般的な中玉のキャベツを想定した目安です。外葉か内葉かでも変わるため、「だいたいこのへん」と気軽に考えて使ってください。
| 枚数 | 重さの目安 | 使いどころのイメージ |
|---|---|---|
| 1枚 | 約20〜30g | ちょい足し・付け合わせ |
| 2枚 | 約40〜60g | 炒め物・スープの具に便利 |
| 3枚 | 約60〜90g | 2人分の副菜にしやすい |
| 4枚 | 約80〜120g | ボリューム副菜・作り置き |
| 5枚 | 約100〜150g | 大きめの一品・鍋の具 |
| 6枚 | 約120〜180g | まとめ調理・大量消費 |
1/4玉・1/2玉との換算イメージ
「1/4玉って何枚分?」と迷う方も多いです。普段あまり重さを意識しない食材なので、感覚がつかみにくいですよね。キャベツは個体差があるのでピッタリ換算は難しいのですが、あくまで目安として考えると、
- 1/4玉:だいたい200〜300g前後
- 1/2玉:だいたい400〜600g前後
ということが多いです。
つまり、キャベツ2枚(40〜60g前後)は1/4玉の中の“ほんの一部”という感覚になります。数字で見ると少なく感じますが、調理してみると意外と使い勝手のいい量です。「1/4玉を買ったけど、今日は少しだけ使いたい」というときにも、2枚だけはがして使うという方法は、量をムダにしにくく、
とても合理的な使い方と言えます。
切り方・保存状態による扱いやすさの違い

ここは誤解されやすいのですが、切り方や保存で“重さそのものが大きく変わる”というより、量の感じ方(かさ)や食感が変わって「多い・少ない」の印象が変わることが多いです。
ざく切り・千切りで変わる量の感じ方
同じ2枚でも、ざく切りにすると存在感が出て“多く”感じやすいです。一方、千切りにすると
空気を含んでふわっとするので見た目は増えたように見えることがあります。ただ、ぎゅっと押さえたり、しんなり加熱したりすると体感量は落ち着きます。
- ざく切り:
食感しっかり、炒め物・スープ向き - 千切り:
ふわっと、サラダ・付け合わせ向き
というように、料理に合わせて切り方を選ぶと2枚でも満足感が出やすいです。
冷蔵・冷凍保存で気をつけたいポイント
キャベツは保存方法によって、水分の抜け方や食感が少しずつ変わることがあります。日数が経つほど、その差を感じやすくなることもあります。
- 冷蔵:
乾燥するとしんなりしやすく、
食感がやや落ち着いてきやすい - 冷凍:
解凍後に水分が出やすく、
加熱調理向きの食感に変わりやすい
ここで大事なのは、重さの数値より「仕上がり」を安定させることです。
冷蔵なら、カットした面をラップでしっかり覆ったり、ポリ袋や保存容器に入れて乾燥を防ぐと、
調理するときも扱いやすくなります。
冷凍なら、炒め物やスープ用に最初から切って小分けにしておくと、必要な分だけ使いやすく、
2枚分だけ取り出すのも簡単になります。
キャベツ2枚を使うときに失敗しやすいポイント
「目安はわかったけど、なんかうまくいかない…」と感じること、ありますよね。料理中にふと不安になる場面も多いと思います。そういうときは、ここが原因になっていることがあります。
水分を含んだまま量ってしまうケース
洗った直後のキャベツは、水が残りやすいです。そのまま調理すると、 炒め物が水っぽくなったり、 味付けがぼやけたりすることも。対策としては、
- ザルでしっかり水切り
- キッチンペーパーで軽く押さえる
これだけで、仕上がりがかなり安定します。
「重さ」より「水分」が原因のことも多いので、ここは意外と大事なポイントです。
切ってから量ってズレやすい理由
キャベツは切ると、断面が増える分、水分が出たり、空気を含んだりして、“量感”が変わりやすくなります。特に千切りや細かく刻んだ場合は、見た目のボリュームが増えたり、逆に加熱すると一気に減ったりと、調理前後で印象が変わりやすいのが特徴です。そのため、「切ってから量ったら、思ったより多かった/少なかった」と感じることも、決して珍しくありません。
もしレシピでグラム指定が厳密な場合は、できれば切る前にざっくり枚数で取り分けてから、切ったあとに全体を見て微調整する方法が、失敗しにくくやりやすいです。
キャベツ2枚の重さでよくある疑問Q&A
最後に、よくある疑問をまとめます。料理中やレシピを見ていて、「ここが知りたかった!」と感じる部分があれば、ぜひ参考にしてみてください。
キャベツ2枚は一人分として足りる?
これは料理の種類によりますが、副菜としてなら1人分としてちょうどいいと感じることが多いです。たとえば、炒め物の付け合わせやスープ・味噌汁の具材、小鉢に盛るような一品であれば、2枚でも物足りなさを感じにくいでしょう。
ただし、キャベツが主役の料理(お好み焼き風、たっぷり炒めなど)にする場合は、2枚だとやや少なめに感じる可能性があります。「今日は控えめでいい」「ちょい足しで使いたい」「冷蔵庫にある分だけ使いたい」という日には、キャベツ2枚はとても便利で、量を調整しやすい使い方と言えます。
「キャベツ100g」と書かれたレシピでは何枚分?
目安として、キャベツ2枚が40〜60g前後なので、100gは だいたい“3〜5枚くらい” の幅になりやすいです。キャベツは葉の大きさや厚みに個体差があり、外葉であれば比較的少ない枚数で100gに近づきやすく、内葉の場合は小ぶりな分、枚数が多めになる傾向があります。
そのため、枚数だけで判断するのではなく、「今日は外側の葉が多いかも」「内側中心だな」と
状態を見ながら調整する意識があると安心です。まずは3枚くらい用意して、足りなければ追加
していくくらいの感覚が、分量で失敗しにくく、初心者さんにも扱いやすい方法ですよ。
芯を含めると重さは変わる?
はい、芯をどれくらい残すかによって、重さだけでなく、食感や食べごたえの印象が少し変わることがあります。芯の部分は葉に比べてかためなので、そのまま使うと「ちょっと硬いかも?」と感じる方もいるかもしれません。
食べやすくしたいときは、薄切りにしたり、細めに切ったりすると、全体に馴染みやすくなります。「芯は全部取らなきゃ!」と考えなくても大丈夫で、食べやすい形に切ればOKくらいの気持ちで使って問題ないことが多いです。むしろ、無理に捨てずに使うことで、ムダを減らしながら調理できる点もうれしいポイントと言えます。
まとめ|キャベツ2枚の重さを知っておくと便利
キャベツ2枚の重さは、一般的に 約40〜60g前後 が目安です。
ただし、キャベツの大きさは外葉・内葉の違いによって前後するため、「必ずこの重さ」と決めつけず、“だいたいこのくらい”と幅を持って考えるのが安心です。
- 迷ったときは、早見表でざっくり確認
- はかりがない日も、枚数と量感を目安にしてOK
- 水分を軽く切るだけでも失敗しにくい
こうしたポイントを意識しておくと、レシピの「○g」という表記が出てきても、慌てずに落ち着いて対応しやすくなります。毎回きっちり量らなくても、目安を知っているだけで調理はぐっと楽になります。
必要であれば、この記事の早見表だけでもブックマークして、日々の料理に役立ててくださいね。
