道を歩いていると、白や茶色の鳥のフンを見かけることがあると思います。
車のボディやベランダに落ちていることもあり、「どんな鳥のフンなのか?」と気になったことはありませんか?
実は、鳥のフンの色や形にはそれぞれ意味があり、鳥の種類や食べたものによって違いが出るのです。
また、健康状態や季節の変化によっても色が変わることがあります。
今回は、鳥のフンの色ごとの特徴や、どんな鳥がその色のフンをするのかを詳しく解説します。
鳥のフンの見分け方
鳥のフンを見分けるには、形・大きさ・色・成分など、いくつかのポイントがあります。
鳥のフンの大きさや形
鳥のフンは、大きさや形によっても種類を判別することができます。
例えば、ハトのフンは直径2cmほどで、白と黒が混ざったような模様をしています。
白い部分は尿酸で、水分を多く摂るハトの特徴です。
カラスのフンは細長く、長さ5cmほどになります。
カラスは肉食傾向が強く、腸が短いため、フンもこのような形になります。
フンの色と食べ物の関係
鳥のフンの色は、その鳥が食べたものによって変化します。
さらに、季節ごとに食事の内容が変わることで、フンの色も違ってきます。
例えば、ヒヨドリのフンは春には桜や梅の実を食べて赤や紫に、秋には柿やザクロを食べてオレンジや茶色になります。
また、ムクドリのフンには果物や種が多く含まれ、粉っぽい見た目になることがあります。
鳥のフンが茶色い場合
茶色やこげ茶色のフンは、ニワトリやハト、タカ、ワシなどの鳥に見られます。
このフンは「盲腸便」と呼ばれ、一部の鳥類が出す特有の糞です。
盲腸便は消化過程で腸内細菌によって分解が進み、通常のフンよりも濃い色になります。
鳥のフンが白い場合
道路や車の上でよく見かける白いフンは、実は鳥の尿酸です。
鳥は体を軽く保つために、水分を抑えて尿酸を固める仕組みを持っています。
そのため、フンの白い部分はどの鳥でも共通して見られるものです。
ただし、鳥の種類や健康状態を知りたい場合は、茶色や黒などの部分を観察する必要があります。
鳥のフンが緑色の場合
緑色のフンをする鳥は、草食性や雑食性の種類が多いです。
セキセイインコやオカメインコ、文鳥などの小鳥から、カモやガチョウなどの水鳥まで幅広く見られます。
植物の葉や茎、種子を食べることでフンが緑色になります。
鳥のフンが黄色い場合
黄色いフンは、果物や野菜を食べる鳥によく見られます。
ムクドリやヒヨドリなどが該当し、柿やカボチャなどの黄色い食べ物を食べることで、フンも黄色くなります。
特に、秋から冬にかけてフンが黄色っぽくなることが多いです。
【まとめ】
鳥のフンは白いイメージが強いですが、実際には食べたものや健康状態によってさまざまな色があります。
フンの色や形を観察すると、その鳥がどんなものを食べ、どこに生息しているのかがわかります。