コストコ（Costco）は、アメリカ発の会員制倉庫型スーパーで、日本国内にも多くの店舗を構えています。取り扱う商品はどれも魅力的で、業務用レベルのボリューム感と圧倒的なコスパで支持を集めています。ただし、利用には「会員登録」が必須となっており、初めての方には少しハードルが高く感じるかもしれません。この記事では、そんな不安を払拭すべく、登録手続きの流れから年会費、得られる特典や注意点までを、わかりやすく丁寧に解説していきます。
初めてのコストコ会員登録ガイド
コストコに興味はあるけれど、「どうやって会員になるの？」「登録に必要なものは？」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。ここからは、そんな初めての方に向けて、コストコの会員制度や種類、登録方法などを順を追って解説していきます。
コストコ会員とは？基本情報を押さえよう
コストコは”会員制”を採用しており、年会費を支払った人だけが買い物を楽しめる仕組みです。会員になると、全国すべての店舗での買い物が可能になり、レストランや旅行、保険などのサービスも一部利用可能です。
年会費と会員種類：ゴールドスターとエグゼクティブの違い
| 会員種類 | 年会費（税込） | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ゴールドスター会員 | 4,840円 | 基本的な買い物機能を備えたスタンダードな会員プラン。一般家庭や初心者向け |
| エグゼクティブ会員 | 9,900円 | 年間利用額の2%がリワードとして還元される他、限定特典やクーポンも提供される上位会員 |
エグゼクティブ会員は、頻繁にコストコでまとめ買いをするご家庭や、業務用の購入を検討している方にとって非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。買い物金額が多いほどリワード還元の恩恵が大きくなり、年会費以上のリターンが得られるケースも少なくありません。
コストコ会員特典：リワードや買い物のメリット
- エグゼクティブ会員限定のキャッシュバック（2%）：年間の買い物金額に応じてリワード（還元）がもらえる仕組みで、たくさん購入するほどお得になります。
- 会員限定価格の商品が多数：家電、日用品、食品など幅広い商品が特別価格で購入できるため、日々の生活コストを下げることが可能です。
- ガソリンスタンド利用や補聴器・眼鏡のサービスも充実：コストコのガソリンスタンドでは、市場価格より安い燃料を提供しており、車をよく利用する方には特におすすめです。補聴器や眼鏡の購入も専門スタッフが対応してくれるので安心です。
- 会員証1枚で同伴者2人まで入店可能：友人や家族を誘って一緒に買い物を楽しめるため、シェア買いにも適しています。試食や大型商品のチェックも複数人で効率よく行えます。
コストコ会員登録の手続き：必要なものと流れ
- コストコ店舗もしくは公式サイトで申し込みを行います。オンラインなら事前登録が可能で、店舗での手続きがスムーズになります。
- 本人確認書類（運転免許証・保険証・マイナンバーカードなど）を提示します。これにより本人確認と住所の確認が行われます。
- 店舗ではその場で写真撮影を行います。この写真は会員証に印刷され、顔写真付きのカードがその場で発行されます。
- 年会費を支払い、会員カードを受け取って即日から買い物が可能になります。カードはその日から有効で、登録日から1年間が会員期間となります。
当日解約とワンデーパス：注意点と活用法
- 満足できなかった場合は当日解約可能（全額返金）：会員登録後に「思っていたより合わなかった」「利用頻度が少ない」と感じた場合でも、その日のうちであれば無条件で解約が可能です。支払った年会費もすべて返金されるため、初めての方も安心して登録できます。
- ワンデーパスは非会員が1日だけ買い物できる招待券（発行終了済の可能性あり）：以前は友人紹介や特定のキャンペーン時に配布されることがあったワンデーパスですが、現在は終了している可能性が高く、実質的に非会員が体験利用する方法はほぼなくなっています。ただし、会員と一緒に入店することは可能です。
- 解約後は一定期間再登録できない場合もあるので注意：短期間での再登録には制限が設けられているため、「とりあえず使ってみて、またすぐ登録すればいい」という使い方は難しいケースがあります。再登録を希望する場合は、一定の期間を空けてからでないと受け付けてもらえないことがあるため、慎重な判断が求められます。
コストコ会員の利用方法
コストコの会員登録を済ませたあとは、実際に店舗を訪れてその特典をフルに活かす番です。ここでは、会員カードの使い方や家族会員制度、クレジットカードの活用方法など、コストコでの買い物をスムーズに進めるためのポイントを詳しくご紹介します。
ショップでの買い物：会員カードの使い方
入店時に会員カードを提示する必要があります。これはすべての来店時に必須であり、入場ゲートではスタッフがカードの提示を求めるため、あらかじめ手元に準備しておくとスムーズです。レジでも同様に提示が求められ、会員情報に基づいて買い物履歴やリワードの管理が行われます。
カードは本人のみ使用可能で、貸し借りは禁止されていますが、同伴者は2人まで無料で入店可能です。家族や友人と一緒に来店しても、1枚のカードで3人まで入店できるのが嬉しいポイントです。買い物は代表者がレジで精算する形となるため、会員カード保持者がまとめて支払う必要があります。
何人まで登録できる？家族会員の考え方
1名の本会員に対し、18歳以上の同居家族1名まで無料で家族会員登録が可能です。この家族会員にも独自の会員カードが発行され、買い物や入店が本会員と同様に可能になります。夫婦で別々に利用したり、親子でそれぞれ買い物に行くといった使い方ができるのが魅力です。
なお、家族会員の登録は、登録時に本人確認書類と住所の一致が求められるため、同居を証明できる書類の提示が必要になる場合もあります。
クレジットカード利用とエグゼクティブ会員の関係
コストコで使えるクレジットカードは、マスターカードブランドに限定されています。VISAやJCBは利用できないため、まだ持っていない方は対応するカードの発行を検討しましょう。コストコグローバルカードなど、リワード還元率が高い提携カードも存在します。
エグゼクティブ会員はクレカと連携することで、リワード還元を最大限活用できます。たとえば、年間の購入金額に応じて2％のキャッシュバックが付くエグゼクティブリワードに加え、クレジットカード側のポイントも同時に貯まるため、二重でポイントが得られるメリットがあります。コストコでの支払いは現金かマスターカードのみ対応のため、あらかじめ準備しておくと安心です。
コストコ会員登録に関するよくある質問（FAQ）
コストコ会員の年会費はいつ支払うのか？
登録時に年会費を一括で支払います。その支払い日が会員資格の開始日となり、以後は1年ごとの更新となります。更新の際には、事前に通知が届き、店舗やオンラインで再度年会費を支払うことで継続が可能です。支払いが遅れると、会員資格が一時停止になることもあるため、更新日を把握しておくことが大切です。
また、登録時にクレジットカード決済を選択すると、次年度以降の自動更新も設定でき、更新漏れを防ぐことができます。
コストコ会員登録に必要な本人確認書類
- 運転免許証：顔写真付きで本人確認がしやすいため、最も一般的に使われています。
- 健康保険証：顔写真はありませんが、現住所が確認できる場合に有効です。
- マイナンバーカード：個人番号と顔写真が記載されており、本人確認の精度が高いです。
いずれか1点を持参しましょうが、場合によっては現住所が確認できる補助書類（公共料金の請求書など）の提示を求められることもあります。特に引っ越し直後などで登録情報と住所が異なる場合は、念のため複数の書類を準備しておくと安心です。
コストコ会員は何人まで登録できるのか？
本会員1名に加えて、18歳以上の同居家族1名まで家族会員として無料で登録することが可能です。家族会員にも専用の会員カードが発行されるため、それぞれが別々にコストコを利用できるのが大きな利点です。たとえば、夫が本会員、妻が家族会員として登録し、それぞれ別のタイミングで買い物に行けるという使い方ができます。
また、コストコでは1枚の会員カードにつき、非会員の同伴者を2名まで連れて入店可能です。つまり、実質的には1人の会員で3人まで入場できる計算になります。家族や友人と一緒に買い物を楽しみたい人にとっては、非常に便利な制度です。ただし、レジでの支払いは会員本人のみとなっているため、購入を希望する場合は必ず会員が一緒に精算を行う必要があります。
コストコ会員の解約手続きについて
- 店舗のメンバーシップカウンターで手続き：解約を希望する場合は、最寄りのコストコ店舗にあるメンバーシップカウンターに申し出ましょう。スタッフが所定の手続きを案内してくれます。
- 全額返金保証つき（初年度のみ）：初めての登録で満足できなかった場合は、年会費を全額返金してもらえる制度があります。利用回数に関係なく返金対象となるため、安心して試すことができます。
- 解約後、再登録は一定期間不可：一度解約した場合は、すぐに再登録することができないルールがあるため、再入会を検討している方はタイミングに注意が必要です。通常は数カ月〜1年程度のインターバルが求められます。
コストコに行く際の注意点とおすすめの時間帯
- 平日午前中（開店直後）は空いていておすすめ：特に火曜日や水曜日の午前中は比較的空いていることが多く、レジ待ちや駐車場の混雑を避けられます。商品棚も整っており、ゆったりと買い物できます。
- 土日祝日は大変混雑するため注意：昼前後から午後にかけては特に混み合う傾向があります。駐車場が満車になることも多く、カートが通れないほどの混雑になることも。家族連れが多いため、小さなお子様連れの方は注意が必要です。
- 大型商品を購入するならワゴン車や軽トラックでの来店が便利：家具や大型家電などを購入する予定がある場合は、事前に車種を確認しておくと安心です。また、荷積みしやすいように段ボールの処分や積み下ろしの補助スタッフの利用も検討するとよいでしょう。
まとめ
コストコの会員制度は、一見すると手続きが面倒だったり、年会費がネックに感じたりするかもしれませんが、実際は登録もシンプルで、その分得られるメリットがとても大きいのが特徴です。会員になることで、通常では手に入らない商品やボリューム満点のアイテムをお得な価格で購入できるうえに、エグゼクティブ会員であればキャッシュバックも受けられるなど、使い方次第で年会費以上の価値が実感できるでしょう。
また、家族や友人と一緒にお買い物を楽しんだり、特別なサービスや限定イベントに参加できるなど、コストコならではの体験も充実しています。ライフスタイルに合わせて賢く活用することで、節約にもつながり、日々の買い物がより楽しいものになります。
コストコデビューを考えている方は、この記事を参考にしながら、ぜひ一歩踏み出して会員登録をしてみてください。あなたの暮らしがもっと便利で豊かになるかもしれません！
