厚生労働省によって定められた「6つの基本食品群」の中で、ネギがどの群に属するかは少々複雑です。
ネギの種類に応じて、異なる食品群に分類されます。
例えば、アサツキは緑黄色野菜にあたる第3群、白ネギは淡色野菜の第4群にそれぞれ属します。また、ネギの植物学的な科の分類も複雑です。
かつてユリ科に分類されていたネギは、分類学が進化することによりネギ科を経て、現在はヒガンバナ科に分類されるようになりました。
このような複雑性があるため理解が難しいかもしれませんが、心配はいりません。
この記事では、ネギの分類の複雑な側面を明確に整理し、簡潔に解説いたします!
6つの食品群とネギの分類方法
厚生労働省が提案する「6つの食品群」は、私たちの日常の食事の偏りを簡単にチェックできる便利な指針です。しかし、ネギに関してはその種類によって異なる食品群に分けられます。
この記事では、ネギをどのように分類するかを明確に説明します。
重要なポイントは色に注目することです。
以下がその分類方法です
緑のネギは第3群の緑黄色野菜に、白ネギや長ネギは第4群の淡色野菜に属します。
通常、緑黄色野菜と言えば、にんじん、かぼちゃ、ほうれんそうが思い浮かぶかもしれませんが、緑のネギも同じカテゴリーに含まれます。
第3群はβ-カロテンを多く含む野菜で、第4群はβ-カロテンが少ない野菜として分類されていますが、第4群の野菜にも栄養価が低いわけではありません。
どちらの群にも必要なビタミンやミネラル、食物繊維が含まれているため、どちらもバランスよく摂ることが推奨されます。
例えば、白ネギでも、その緑色の葉部分は緑黄色野菜に分類されます。
色を基準にする理由は、β-カロテンが特に黄色、オレンジ色、そして緑色の野菜に豊富に含まれているためです。
ネギの食品群と植物科の詳細な分類
まずはネギを食品群で区分けしてみましょう。
・第3群=緑色のネギ(アサツキ、分けぎ、万能ネギ、青ネギなど)
・第4群=白色のネギ(長ネギ、白ネギ、根深ネギなど)
次に、ネギの植物学的な科について見ていきます。
ネギはその色や種類にかかわらず、現在はすべてヒガンバナ科に分類されています。
かつてはユリ科に所属していましたが、分類学が進化し、遺伝子の研究が進んだ結果、一時はネギ科として独立しましたが、今ではヒガンバナ科に統一されています。
家庭菜園で野菜を育てる際は、連作障害を避けるために、どの科に属するかを知ることが重要です。
ヒガンバナ科にはネギのほかにタマネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどが含まれており、これらの中でネギは連作に不向きとされていますが、タマネギやニラ、ニンニク、ラッキョウは連作に強いとされています。
ヒガンバナ科の野菜は一般に生命力が強く、栽培が容易であるため、初心者にもおすすめです。
例えば、ベランダでネギを植えておけば、自然と育つことが多いです。これはヒガンバナ科の強い生命力の証です。
以前ユリ科に属していたネギを、他のユリ科の野菜と交代で栽培しても安全かどうか懸念する方もいますが、現在ユリ科にはユリ、チューリップ、カタクリのみが属しているため、基本的には輪作の必要はありません。
【まとめ】ネギの食品群と植物科の分類について
この記事では、ネギが厚生労働省が定める6つの食品群の中でどの群に分類されるのか、その理由と識別方法について詳しく説明しました。
また、植物学的にネギが属する科と、その科に属する他の野菜についても紹介しました。
ネギの分類はやや複雑に感じられるかもしれませんが、キーポイントを理解すればはっきりと把握できるはずです。
この記事が皆さんの知識向上に役立てば幸いです!