風船をふわっと浮かせるだけで、お部屋が一気に華やかになりますよね。お誕生日会や記念日、ちょっとしたお祝いでも「浮いている風船」は気分を盛り上げてくれるアイテムです。
でも、「ダイソーの風船って浮くの?どうやって浮かせるの?」 と疑問に思う方は多いはず。この記事では、初心者の方でもわかりやすいように、風船が浮く仕組みから、ヘリウムガスの入手方法、ヘリウムを使わない飾り付けの工夫まで、やさしく丁寧に解説していきます。
身近なお店でできる範囲でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
風船はなぜ浮く?まずは仕組みを理解しよう

風船を浮かせる方法を考える前に、「なぜ風船が浮くのか」 を理解しておくと迷わず進められます。こうした基本の仕組みを先に知っておくことで、後から必要な準備や選ぶ風船の種類がイメージしやすくなり、飾りつけをするときにも自信を持って進められるようになります。
空気とヘリウムの重さの違い
風船が浮くのは、風船の中に入る気体の“重さ”が関係しています。私たちが普段吸ったり吐いたりしている空気は、ヘリウムよりも重い気体です。そのため、風船の中に空気を入れても風船は浮きません。これは、風船自体の重さと中の空気が合わさることで、周りの空気より重くなってしまうためです。
一方、ヘリウムは空気より軽い気体なので、風船に入れるとふわっと浮かびます。まるでやさしく持ち上げられているような姿になりますが、これは気体が軽いほど上へと上がろうとする性質があるためです。
ただし、ヘリウムには自然と少しずつ抜けていく性質があるため、風船の種類によって「浮いている時間」が変わります。素材や気温、部屋の環境によっても持続時間は異なるため、長く飾りたい場合は風船選びや準備のタイミングも意識すると安心です。
ゴム風船とアルミ風船(フィルム風船)の違い
- ゴム風船:素材がやわらかく伸縮性がありますが、その反面、ヘリウムが風船の表面から少しずつ抜けやすい特徴があります。浮いている時間は数時間〜1日程度が目安で、短時間のパーティーや、写真撮影がメインのイベントでは使いやすいアイテムです。ただし、長い時間飾りたい場合には、少しこまめな入れ替えが必要になることがあります。
- アルミ風船(フィルム風船):表面が丈夫でヘリウムが抜けにくい構造になっているため、数日〜1週間ほど浮かせられることもあります。デザインが豊富で、そのまま飾るだけでも存在感があり、記念日や誕生日など、空間をより華やかにしたいシーンにも適しています。
浮かせたい時間が長い場合や、前日から飾り付けを準備したいときは、アルミ風船を選ぶと安心です。
ダイソーの風船は浮かせられる?現状と必要なもの

ダイソーでは、風船の種類が豊富に揃っています。ですが、「風船を浮かせるためのヘリウムガスサービス」は店舗によって取り扱い状況が変わっているため、あらかじめ確認が必要です。また、時期や店舗の規模によってもサービスの有無が異なることがあるため、事前に店舗へ問い合わせたり、店頭表示を確認しておくとより安心して準備を進められます。
ダイソーにある風船の種類
ダイソーでは、以下のような風船が販売されています。
| 種類 | 特徴 | 浮きやすさ |
|---|---|---|
| ゴム風船 | 色や形が豊富で選びやすく、手軽に使える | ヘリウムが抜けやすいため短時間向きで、数時間〜1日程度の飾り付けに適しています |
| アルミ風船(数字・キャラクターなど) | 見た目が華やかで存在感があるデザインが多い | ヘリウムが抜けにくいため長時間浮かせたい場合に向いており、前日準備にも対応しやすい |
上の表を見ると、長時間浮かせたい場合はアルミ風船、短時間や手軽さを優先するならゴム風船が選びやすいことがわかります。目的や飾る時間に合わせて選ぶと、より満足度の高い飾り付けになります。
ダイソーのヘリウムガスサービスは?
以前は一部店舗で風船にヘリウムを入れてもらえるサービスがありましたが、現在は取り扱いが終了している店舗が増えている状況です。地域や店舗規模、パーティー用品コーナーの設置状況によって違いがあるため、「前はあったのに今はない」というケースも見られます。
また、店舗スタッフの作業対応やガスボンベの供給状況によっても変動することがあるため、サービスの再開や継続が保証されているわけではありません。そのため、風船を確実に浮かせたい場合は、あらかじめ自分でヘリウムガスを用意しておくと安心です。
浮かせるために必要なもの
- 浮かせたい風船(長時間飾るならアルミ風船がおすすめ)
- ヘリウムガス缶(風船の数に合わせて容量を選ぶ)
- リボンや重り(飛んでいかないようにするため)
特に 「ヘリウムガスが必要」 という点を知っておくと、準備で迷わなくなります。さらに、リボンや重りをあらかじめ用意しておくことで、飾り付けの際に慌てることなくスムーズにセットできます。また、飾る場所の高さやスペースをあらかじめ決めておくと、風船の数や必要なガスの量をイメージしやすくなります。
ヘリウムガスはどこで買える?購入場所と選び方

ヘリウムガスは、実は近所で手に入りやすい場合があります。また、ネットでも手軽に購入できます。さらに、必要な量や用途に合わせて容量を選べるため、初めて準備する方でも無理なく選びやすい点が安心です。
ドンキ・トイザらスで買えるヘリウム缶
ドンキホーテやトイザらスでは、パーティー用品がまとまっているコーナーにヘリウム缶が置かれていることがあります。必要な分だけ買えるので、急ぎのときにも助かります。
また、店頭で実物を見て容量やサイズ感を確認できるため、初めてヘリウム缶を購入する方でも選びやすいというメリットがあります。ただし、在庫は店舗によって差があるため、確実に購入したいときは来店前に在庫確認をしておくと安心です。
ホームセンターでの取り扱い
ホームセンターでは、季節によってパーティーコーナーに並ぶことがあります。ただ、店舗によって置いていないことも多いため、事前に確認するのがおすすめです。また、イベントシーズン(卒業・入学・ハロウィン・クリスマスなど)の前後は、風船やパーティー用品の品揃えが増える傾向があります。逆に時期を外すと在庫が少なくなってしまうこともあるため、必要なタイミングに合わせて買いに行くとスムーズです。
さらに、ヘリウム缶は危険物扱いではありませんが、店舗の陳列スペースや仕入れ状況の影響を受ける場合もあるため、電話で「ヘリウム缶の在庫はありますか?」と問い合わせておくと、無駄足を防ぐことができます。
楽天・Amazonで買える「容量別ヘリウム缶」
ネットで購入する場合は、必要な浮かせたい風船の数に合わせて容量を選ぶと失敗しません。さらに、イベントの規模や飾り付けたい場所の広さをイメージしながら選ぶと、必要以上に購入してしまうことも防げます。初めての場合は、風船のサイズや枚数を先に決めておくと、より適した容量を選びやすくなります。
| 容量 | 浮かせられる風船の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 小型(数L程度) | 数個だけ | 家庭でのお祝いにちょうど良い |
| 中型 | 8〜15個前後 | パーティー全体を飾りたいとき |
| 大容量 | 30個以上 | 発表会や大人数イベント向け |
ヘリウムなしでも可愛く飾れる代替アイデア

浮かせられない状況でも、工夫次第でとても華やかに演出できます。たとえば、風船の配置や色の組み合わせを工夫したり、壁や天井と組み合わせるだけでも、ぐっと印象が変わることがあります。
「重曹+酢」などの方法がうまくいかない理由
SNSなどで見かける「重曹とお酢で風船を浮かせる」という方法がありますが、この方法では浮きません。
生成されるのは“二酸化炭素”のため、空気より重く、風船は浮かないからです。
また、この方法は一見「化学反応でガスが発生するから浮くのでは?」と思われがちですが、ガスの種類が違うため効果が得られません。二酸化炭素は炭酸飲料の泡にも含まれるガスで、自然に下に溜まりやすい性質があります。そのため、風船に入れても浮き上がらず、むしろ重く感じられることもあります。
さらに、重曹と酢を使う方法は、膨らませた後に風船の内部や口元に液体が残りやすく、衛生面や扱いやすさの面でもあまり向いていません。安全に、そして確実に“ふわっと浮かせたい”場合は、やはりヘリウムガスを使用する方法が安心と言えます。
天井に貼る・透明糸で“浮いている風”を作る
風船の結び目をテープで天井に貼ったり、透明の糸で吊るすと、本当に浮いているように見せられます。ヘリウムを使わなくても、十分に可愛く仕上がります。さらに、天井に貼る場合は、マスキングテープなど跡が残りにくいものを使うと、片付けのときに壁や天井を傷めずに済むので安心です。また、透明糸(テグス)を使うときは、糸を少し長めにとって高さに変化をつけると、ふわふわと漂うような立体感が生まれます。
カラーバランスを意識するのもポイントです。たとえば、同系色でまとめるとやさしい雰囲気に、ポイントカラーを1〜2色足すと写真映えする仕上がりになります。特にお誕生日や記念日の飾り付けでは、主役の好きな色やテーマカラーを基準に選ぶと、より特別感のある空間を作りやすくなります。
バルーンガーランドで壁面を華やかに
専用のテープに風船を並べて貼るだけで、壁いっぱいの華やかな飾りになります。写真撮影にもぴったりです。さらに、風船の大きさを少しずつ変えて組み合わせると、立体感が生まれてより華やかに見えるようになります。例えば、メインとなる大きめの風船をところどころに配置し、その間を小さな風船で埋めると、バランスが取りやすく自然な仕上がりになります。
また、色やテーマを決めておくと、統一感が出てより完成度の高い飾り付けに。白やベージュなどのナチュラル系でまとめると優しい雰囲気に、ビビッドカラーを混ぜると華やかでお祝い感が強まります。ライトやガーランド、フェイクグリーンなどを組み合わせると、さらに写真映えしやすくなり、イベントの思い出をより素敵に残すことができます。
風船を上手に扱うための手順と長持ちのコツ

飾り付けをよりきれいに仕上げるためには、風船を扱うときのちょっとしたコツが役に立ちます。ここでは、ヘリウム缶の扱い方や準備のタイミング、長持ちさせるための工夫について、初心者の方でもわかりやすいように具体的にまとめました。
ヘリウム缶の使い方
説明書に沿って、ノズルをしっかり差し込んで風船へガスを入れます。無理に力を入れなくても大丈夫です。さらに、風船の口元をしっかり押さえながらゆっくりガスを入れると、風船が破れにくく、形も綺麗に膨らみます。
ガスを一度にたくさん入れようとすると、風船が急に広がって薄い部分に負荷がかかることがあるため、落ち着いて少しずつ入れるのがポイントです。そして、適度な大きさになったところでノズルを外し、結び目をきゅっとしっかり結んであげると、空気が漏れにくくなり、飾っている間も綺麗な状態を保ちやすくなります。
イベント前に準備するタイミング
ヘリウムは少しずつ抜けていくため、前日〜当日の朝に準備するのが安心です。また、気温や部屋の環境によって浮遊時間が変わることがあるため、イベントが長時間にわたる場合は、途中で風船の状態を軽くチェックしておくと安心です。
特に屋外で使用する場合は、直射日光や風の影響を受けやすいので、当日直前に膨らませるとより綺麗な状態を保ちやすくなります。
浮遊時間を延ばす方法
「Hi-Float(ハイフロート)」という液体を風船に入れてから膨らませると、浮いている時間が長くなります。これは、風船の内側にうすい膜を作り、ヘリウムが抜ける速度をゆっくりにしてくれるためです。特にゴム風船はヘリウムが抜けやすいので、このひと手間を加えることで、数時間でしぼんでしまうところを、より長くふわっと浮かせて楽しむことができます。
初めて使う場合は、入れすぎないように少量ずつなじませると扱いやすく、風船の形もきれいに仕上がります。
まとめ

- 風船を浮かせるには、ヘリウムガスが必要です。これは、空気より軽いヘリウムを入れることで、風船がふわっと浮かぶ仕組みになっているためです。
- 長時間浮かせたい場合は、アルミ風船が便利です。ゴム風船に比べてヘリウムが抜けにくく、前日から飾り付けの準備がしやすいというメリットがあります。
- ヘリウムがなくても、飾り方次第でかわいく見せられるため、天井に貼る・透明糸で吊るす・バルーンガーランドを作るといった工夫で、十分に華やかな空間を作れます。
無理なくできる範囲で、お部屋を素敵に彩ってみてくださいね。準備の仕方や素材の違いを知っておくことで、「うまくいかなかった…」という小さなストレスを減らしながら、楽しい思い出づくりに集中できます。飾り付けは、難しいテクニックがなくても大丈夫です。あたたかい気持ちで、心に残る時間になりますように。

