ニンジャブラストの洗い方の前に知っておきたいこと

お気に入りのニンジャブラストを長く愛用するためには、まずこのブレンダーがどのような製品で、なぜ毎回のお手入れが大切なのかを理解しておくことが重要です。正しい知識は、後の洗い方やトラブル対策にもつながります。ここでは、お手入れを始める前に知っておきたい基本情報をわかりやすく解説しますね。
ニンジャブラストとは(簡単に)
ニンジャブラスト(Ninja Blast)は、人気調理家電メーカー「Ninja」が提供するコードレスのパーソナルブレンダーです。充電式で持ち運びが可能なので、キッチンだけでなく、オフィスやジムなど、外出先でも手軽にスムージーやプロテインドリンクが作れるのが最大の魅力です。
ブレンダー本体とドリンクボトルが一体化したような構造で、作ったものをそのまま飲むことができる手軽さが人気を集めています。コンパクトながらパワフルな刃が特徴で、氷や冷凍フルーツも砕ける性能を持っています。この手軽さゆえに、使った後すぐに洗うのをうっかり忘れがちになるので注意が必要です。
毎回洗うべき理由(臭い・ぬめり・色移り)
「少ししか使っていないし…」と洗浄を後回しにしてしまうと、あとで扱いにくくなることがあります。特に、プロテインや牛乳などのタンパク質、果物に含まれる糖分は、時間が経つと雑菌が繁殖しやすく、ぬめりやにおいのもとになりやすいので、使ったあとは軽くすすいでおくと安心です。
また、ベリー系のフルーツや青汁など、色の濃い材料を使った場合は、早めに洗っておくと安心です。時間が経つとボトルやパッキンに色が残りやすく、見た目に影響することがあります。そのままにしていると、においや使いづらさにつながることもあるので、使ったあとにさっと洗う習慣があると気持ちよく使い続けられます。これが、美味しいドリンクを楽しむための第一歩です。
よくあるトラブルが起きる原因
ニンジャブラストでよくあるトラブルの一つが、「電源が入らない」「途中で止まる」といった動作不良です。その原因の多くは、お手入れ不足による汚れの蓄積とパーツの不完全な取り付けにあります。特にブレード(刃)周りの小さな隙間に洗剤カスや食材の残りが溜まると、センサーの誤作動やモーターへの負荷につながる可能性があります。
また、パッキンがきちんとセットされていない状態で使用すると、水漏れの原因にもなります。これらのトラブルを未然に防ぐためにも、次の章でご紹介する「分解」と「正しい洗い方」を丁寧に行うことが非常に大切です。面倒に感じるかもしれませんが、少しの手間で本体の寿命を大きく延ばすことができますよ。
洗う前の準備

正しい洗浄方法を知る前に、まずは必要な道具を揃え、安全にお手入れを進めるための準備を整えましょう。特に、刃の部分を扱う際は、怪我をしないための準備と手順が大切になります。ここでご紹介する準備をしっかり行うことで、効率よく、そして安全にニンジャブラストをピカピカにすることができます。
用意するもの(洗剤・スポンジ・細ブラシ・重曹)
ニンジャブラストの洗浄に必要なものは、特別なものではありません。いつものキッチンにあるもので大丈夫です。
- 食器用中性洗剤:普段お使いのものでOKです。
- 柔らかいスポンジ:ボトルの内側を傷つけないように、柔らかいものを選びましょう。
- 細ブラシ(または古い歯ブラシ):ブレード(刃)の根本やパッキンの溝など、細かい部分の汚れをかき出すために非常に重要です。
- 重曹:しつこい臭いやぬめりの浸け置き洗いに役立ちます。(必須ではありませんが、あると便利です)
これらの道具を揃えておくと、手洗いの場合でも食洗機に入れる前処理の場合でも、効率的に隅々までキレイにすることができます。特に細ブラシは、安全かつ確実に汚れを落とすための「要」となります。
分解の手順(写真or番号リストが最適)
洗浄を始める前に、必ず本体からブレードベースを取り外し、さらにブレードベースからボトルとフタを分離しましょう。特に、ブレードベースにはモーターが内蔵されているため、絶対に水に浸したり、本体を水で丸洗いしたりしないでください。
- 電源をOFFにする:安全のため、まず本体の電源を切り、充電ケーブルが接続されていないことを確認します。
- ブレードベースとボトルを分離:ブレードベースを左に回して、ボトルから取り外します。
- パッキンを外す:フタやブレードベースに付いているパッキンを丁寧に外します。パッキンの裏側は汚れが溜まりやすいので、必ず外して洗いましょう。
- ボトルとフタを分解:飲み口のフタ、キャリーハンドルなども分解できるものは外します。(機種により異なります)
分解したら、ボトル・フタ・パッキン・ブレードベースに分けて洗浄します。この手順をしっかり行うことで、見えない部分の汚れも確実に落とせます。
洗うタイミングは「飲んだ直後」がベストな理由
ニンジャブラストの洗浄は、「飲んだ直後」が最も簡単で、最も効果的です。なぜなら、食材のカスやタンパク質などの汚れが乾燥する前に洗い流せるからです。乾燥してしまうと、汚れがこびりつき、後で落とすのに時間も労力もかかってしまいます。特に粘度の高いスムージーやプロテインは、時間が経つとカチカチに固まってしまい、ブレードの隙間に入り込んだ汚れは非常に落としにくくなります。
理想は、飲み終わったらすぐに水またはぬるま湯でサッとゆすぐだけでも、その後の本格的な洗浄が格段に楽になります。汚れを「定着」させないことが、お手入れを楽にする最大のコツです。
ニンジャブラストの正しい洗い方

ここからは、ニンジャブラストを清潔に保つためのメインとなる洗浄方法をパーツ別にご紹介します。特に刃を扱うブレード部分の洗浄は、安全に配慮した手順が欠かせません。この章でご紹介する方法で、あなたのニンジャブラストをいつもピカピカに保ちましょう。
ブレード(刃)部分の洗浄方法
ブレード(刃)部分は、怪我のリスクがあるため、細心の注意を払って洗浄しましょう。
- 怪我防止の持ち方:ブレードベースを持つ際は、必ずモーターユニットの側面や底面を持ち、刃に直接触れないように注意してください。
- ぬるま湯で予洗い:まずぬるま湯で大きな汚れを洗い流します。冷たい水よりも、ぬるま湯の方が油分やタンパク質の汚れが落ちやすいです。
- 細ブラシで洗浄:刃と土台の隙間、特に刃の付け根の方向に沿って、細ブラシや古い歯ブラシを優しく当てて汚れをかき出します。刃の先端で指を怪我しないよう、ブラシの毛先だけを当てる意識が大切です。
- 水ですすぐ:洗剤が残らないように、丁寧に水ですすぎます。
【⚠️重要】ブレードベース(モーターユニット)は、水に浸したり、全体を水で濡らしたりしないでください。故障につながることがあります。
ボトル・フタ・パッキンの洗い方
ボトルとフタ、パッキンは、食材が直接触れるため、手洗いの場合は丁寧に隅々まで洗う必要があります。
- パッキンを外す:フタやブレードベースからパッキンを外します。パッキンの溝は汚れがたまりやすいので、指や細いブラシでやさしく洗うのがおすすめです。
- スポンジで洗浄:ボトルとフタの内側を、食器用中性洗剤をつけた柔らかいスポンジで優しく洗います。ボトルの底など、スポンジが届きにくい部分は柄のついたブラシが便利です。
- パッキンと溝を洗浄:外したパッキンと、パッキンがはまっていたフタやブレードベースの溝を細ブラシで丁寧にこすり洗いします。
- 乾燥:洗浄後は、完全に乾かすことが重要です。特にパッキンは水分が残りやすいので、風通しの良い場所でしっかり自然乾燥させましょう。
汚れが残っていると、においが気になることがあります。透明なボトルは光に透かすと中が見やすいので、軽く確認しておくと安心です。
食洗機は使える?
忙しい毎日の中で食洗機が使えるかどうかは大きなポイントですよね。ニンジャブラストの一部パーツは食洗機に対応しており、お手入れの手間を大幅に減らせます。
| 対応パーツ(使用OK) | NGパーツ(手洗い必須) |
|---|---|
| ボトル | ブレードベース(モーターユニット) |
| フタ | |
| パッキン |
【変形・劣化のリスクと注意点】
食洗機を使う場合は、熱で変形する可能性があるため、ヒーター部分の近くに置かないようにしましょう。また、パッキンは強い水流や洗剤の影響を受けやすく、状態が変わりやすいことがあります。ときどき様子を見ておくと安心です。食洗機に入れる前は、大きな汚れを軽く流し、ブレードベースに食材が残っていないかを確認しておくと、仕上がりがよりきれいになります。
落ちにくい汚れ・臭いを落とす方法

毎回丁寧に洗っていても、時間とともに頑固な汚れや嫌な臭いが残ってしまうことがあります。特にタンパク質や色素が原因の汚れは厄介ですよね。この章では、そうした落ちにくい汚れや臭いを、環境に優しい方法でスッキリと取り除く裏ワザをご紹介します。
重曹+ぬるま湯の浸け置き洗い
ぬめりやタンパク質の残留による軽い臭いには、重曹とぬるま湯を使った浸け置き洗いが効果的です。重曹は弱アルカリ性で、酸性の汚れや油分、そして臭いを中和する作用があります。
- 重曹水を準備:ボトルにぬるま湯(40度程度)を入れ、重曹を小さじ1~2杯程度溶かします。
- 浸け置き:分解したボトル、フタ、パッキンを重曹水に約30分~1時間ほど浸け置きます。
- 仕上げ洗い:浸け置き後、通常通りスポンジやブラシで洗剤を使って洗い、よくすすぎます。
この方法で、ぬめりが取れやすくなり、気になる臭いもかなり軽減されるはずです。重曹は食品にも使える成分なので、安心して使用できるのも嬉しいポイントですね。
酸素系漂白でニオイを抜く方法
重曹だけでは落ちにくいにおいや、パッキンについた汚れには、酸素系漂白剤(粉末タイプ)が役立つことがあります。酸素系漂白剤は、成分が溶けるときに発生する酸素のはたらきによって、汚れやにおいを落としやすくしてくれます。つけ置きに使うと、スッキリした仕上がりになりやすいですよ。
- 漂白液の準備:ボトルに約40~50度のお湯を入れ、指定の分量(例:水2Lに対し大さじ1~2)の酸素系漂白剤を溶かします。
- 浸け置き:ボトル、フタ、パッキンを漂白液に30分~数時間浸します。カビがひどい場合は時間を長めにします。
- 念入りにすすぎ:漂白後は、洗剤成分が残らないよう、水で徹底的にすすいでください。
【注意】塩素系漂白剤は材質を傷める可能性があるため、酸素系を使用してください。また、パッキンを漂白する際は、変質しないか目立たない場所で試してから行うことをおすすめします。
ベリー系・青汁系の色移り対策
イチゴやブルーベリーなどのベリー類、あるいは青汁や葉物野菜を使ったスムージーは、ボトルのプラスチックやパッキンに色素が残りやすいです。色移りを防ぐ最大の対策は「使ったらすぐに洗う」ことですが、色が残ってしまった場合は、日光を活用した漂白が試せます。
- 洗浄後の準備:通常通り洗浄し、色素が残っているパーツを準備します。
- 日光に当てる:天気の良い日に、色素が気になる部分を日光に当てて乾かします。紫外線には漂白作用があるため、プラスチックについた色素を分解してくれます。
これを数日繰り返すことで、かなり色が薄くなることがあります。ただし、長時間放置するとプラスチックが劣化する可能性もあるため、時々状態を確認しながら行いましょう。
やってはいけない洗い方(熱湯・強い漂白剤など)
ニンジャブラストを傷めず、安全に使うために避けるべきお手入れ方法があります。
- 熱湯消毒:ボトルやフタなどのプラスチックパーツに熱湯をかけるのは避けましょう。変形やひび割れ、劣化の原因となる可能性があります。ぬるま湯(50度以下)が安全です。
- 塩素系漂白剤の使用:塩素系漂白剤(カビ取り剤など)は、材質を傷めたり金属部分に影響が出ることがあるため、家庭用ブレンダーには向きません。
お手入れの際は、酸素系漂白剤(粉末タイプ) を選ぶと扱いやすいです。 - クレンザーや研磨剤入りスポンジ:ボトルの内側やフタをクレンザーや研磨剤入りのスポンジで洗うと、細かな傷がつき、その部分に汚れが残りやすくなってしまいます。また、透明感がなくなることもあるので、柔らかいスポンジでやさしく洗うのがおすすめです。
愛情を持ってお手入れすることで、あなたのニンジャブラストは長く活躍してくれます。
ニンジャブラストを長持ちさせるお手入れ

洗浄が終わったら、次はお手入れと保管方法です。日頃のちょっとした工夫で、ブレンダーの寿命は大きく変わります。特に消耗品であるパッキンの管理や、電気製品としてのバッテリー部分への配慮は、長く快適に使うための重要なポイントとなります。
パッキンの乾燥と交換目安
パッキン(ゴム製のリング)は、水漏れを防ぐための大切なパーツです。ただ、溝に水分や汚れが残りやすく、においが気になることもあるので、洗ったあとは風通しの良い場所で影干しし、しっかり乾かしておくと安心です。濡れたままフタやブレードベースに戻すと、においの原因になりやすいので、よく乾かしてからセットしましょう。
パッキンは消耗品であり、使用頻度や洗い方によりますが、半年から1年を目安に、弾力性が失われていないか、ひび割れていないか、色や臭いが定着していないかを確認し、交換することをおすすめします。パッキンの劣化は水漏れの原因となり、本体の故障にも繋がりかねません。定期的にチェックし、必要であれば新しいものに交換しましょう。
保管方法
洗浄後の保管方法は、においや汚れの残りやすさに影響することがあります。パーツを組み立てて密閉してしまうと、わずかに残った水分がこもり、においが気になる原因になることも。洗ったあとは、しっかり乾かしてから保管しておくと、気持ちよく使い続けられます。
- 完全乾燥:すべてのパーツが完全に乾いたことを確認します。
- フタをしない:ボトルにはフタをせず、飲み口を開けたまま、またはフタを軽く乗せるだけにして保管します。
- パッキンを外す:可能であれば、フタやブレードベースからパッキンを外した状態で保管すると、通気性がさらに良くなります。
- ブレードベースの保管:モーターユニットであるブレードベースは、湿気の少ない場所で、底面を上にして(刃の部分を下にして)置いておくと、水気が残りにくくなります。よく乾いた状態で保管すると、次回も気持ちよく使えます。
風通しの良い状態で保管することが、次に気持ちよく使うための秘訣です。
バッテリー・充電まわりの注意点
ニンジャブラストはコードレスの充電式なので、ブレードベース(モーターユニット)は電気製品として特別な配慮が必要です。
- 水濡れ厳禁:ブレードベースは、水で丸洗いしたり、浸したりしないようにしましょう。内部に水分が入ると故障につながることがあります。汚れが気になる場合は、布で拭き取るか、部分的にやさしく洗うと安心です。
- 汚れは乾拭き:もしブレードベースの表面が汚れてしまった場合は、濡らした布を固く絞って拭き取るようにしてください。充電ポートにも水が入らないよう、特に注意が必要です。
- 充電の管理:リチウムイオンバッテリーの寿命を延ばすために、過充電や完全放電を避けることが推奨されています。長時間使用しない場合は、残量50%程度の状態で保管するのが理想的です。
電気製品としての寿命を全うするためにも、バッテリーと充電まわりの管理は丁寧に行いましょう。
まとめ

ニンジャブラストを清潔に保つための正しい洗い方と、長持ちさせるためのお手入れ方法をご紹介しました。ポイントは、「使ったらすぐに洗う」、「ブレードは安全に細ブラシで洗う」、そして「完全に乾燥させてから保管する」の3点です。
このひと手間を習慣にすることで、いつでも衛生的な状態で、美味しいスムージーやプロテインを楽しむことができます。ぜひ今日から実践して、あなたのニンジャブラストライフを快適にしてくださいね!

